特殊検査コースについて詳しく説明します。
このコースは一般には基本メニューを受けていることが原則ですが,三咲内科クリニックに通院中で1年以内に一般採血または市検診を受けられている人はその限りではありません.
1.がんマーカーほぼほぼフルセット検査
料金:男性用14項目で25,000円,男性用15項目で26,000円(消費税別)
- 「腫瘍マーカー」とか「がん関連抗原検査」とも呼ばれる検査で、がん細胞が作る、または他の細胞ががん細胞に反応して作る物質のうちで、がんの存在、細胞の種類とその量を反映する指標となる検査です。
- 早期のがんの状態で陽性となる腫瘍マーカーは多くありませんが、このセット検査でがん発見の契機となる可能性もあります。
- がん家系の方やがんをできるだけ早期に診断して早期に治療したいと考えている方にはお勧めです。
- 注意1:腫瘍マーカーとはいっても、がん細胞のみが産生するわけではなく、生活習慣病や良性疾患、あるいはまったく健常人でも偽陽性となることがあります。
- 注意2:がんを100%検出できる腫瘍マーカーは存在せず、陰性であってもがんを否定することはできません。懸念される症状などがある場合は医師への相談をお勧めします。
- 注意3:適切ながんマーカーがないがんもあります。したがって、時には他のドックやがん検診も定期的に受けてみてください。
- 上記注意のような検査の限界を十分理解した上で、結果を冷静に受け止めて、冷静に対応できる方にお勧めできる検査です。一方、偽陽性もありうる検査ですので、結果に右往左往してしまう可能性のある方にはお勧めできません。
- ☞ 検査項目はこちらへ
2.ホルモンほぼほぼフルセット検査
料金:28,000円(消費税別)
- この検査コースは,ホルモン(細胞間の相互作用に関与する生理活性タンパク質)をほぼ包括的に検査します.
- 一般にホルモンは,年齢,性周期の影響で変化し,日内リズムもあり,ストレスなどの影響も受けやすいものです.したがって,多くの内分泌疾患の診断のためにはそれぞれの条件下で負荷試験などが必要となります.ここでの検査の意味は、内分泌疾患の存在の可能性を見逃さないようにするためのものです.
- 親族に内分泌疾患のある方,ご自身で以前より見た目や性格が変わったと感じている方,からだの不調を感じているものの通常の診療では異常を指摘されていない方には内分泌に異常がある場合もありますので,お勧めです.
- ☞ 検査項目と詳細はこちらへ
3.脂質セット検査
料金:15,000円(消費税別)
- 脂肪酸4分画とは体内で合成できない必須脂肪酸のうち,ジホモ-γ-リノレン酸 (DHLA),アラキドン酸 (AA),エイコサペンタエン酸 (EPA),ドコサヘキサエン酸 (DHA)の4種類の血中濃度を測定する検査です.EPAは炎症を抑制し,AAは炎症を促進するため,EPA/AA比が高いほど健康に良い(0.6以上が望ましい)とされています.また、EPAやDHAの濃度が高いと,動脈硬化のリスクが低くなるとされています.EPAは魚に多く含まれ,AAは肉に多く含まれるため,食事のバランスが重要です.
- 脂質代謝において,血液中で脂質を運搬する蛋白(アポ蛋白=アポリポ蛋白)の役割は大きく,通常は脂質と複合体を形成してリポ蛋白として存在します.ここではアポA-1,A-Ⅱ,B,C-1,C-Ⅱ,Eを測定して動脈硬化の起こりやすさを調べるほか,動脈硬化に直結するリポ蛋白 (a),RLP‐コレステロ-ル,MDA‐LDL,sdLDL‐Cを測定します.
- ☞ 検査項目と詳細はこちらへ
4.腎臓・免疫検査
料金:20,000円(消費税別)
- 腎臓(糸球体と尿細管)の機能および障害の有無を確認するものです.ご自身に潜在的な腎障害の芽がないかどうかをチェックします.
- 腎機能障害や,たんぱく尿を指摘されている方では自己免疫で腎臓が障害されている場合もあります.そんな方にもお勧めです.
- そのほか,免疫の異常が心配な方,リウマチや膠原病,甲状腺疾患の発症が心配な方もお勧めです.
- 現在または近い将来の1型糖尿病の可能性も調べます.
- ☞ 検査項目と詳細はこちらへ
5.MCIスクリーニング検査プラス
料金:25,000円(消費税別)
- MCIとは?:アルツハイマー病と診断される前は軽度認知障害(MCl)と呼ばれています.MCIの時期にはアミロイドβが脳内に蓄積しています.その後にタウ蛋白も蓄積するようになると脳神経は強く障害されてしまいます.そして,認知症テストや画像で確認される頃にはアルツハイマー病はもはや後戻りができなくなります.
- アルツハイマー病は予防できるでしょうか?:アルツハイマー病は遺伝もありますが,生活習慣や生活習慣病でもアルツハイマー病が起こることが知られています.そして,MCIになる前から糖尿病・高血圧・脂質異常症、肥満などの生活習慣病,血管の老化,栄養状態,慢性炎症などが脳に悪影響を与えると言われています.
- MCIスクリーニング検査プラスとは?:栄養状態,脂質代謝,免疫・炎症,凝固線溶の状況を代表する9つの血液タンパク質の組み合わせで,認知機能の障害者と健常者の識別が可能となったとする科学的根拠に基づいて,認知症の潜在的リスクを推定する検査法です.
- ☞ 詳細はこちらへ
6.遺伝子検査による疾患リスクチェック検査
- 既に多くの実績を持つサインポスト社の検査を使います.
- 次のような遺伝子検査が用意されています.
以下の①~④のコースのうち,料金は1コース:41,100円,2コース:53,700円,3コース::66,300円,4コース:79,900円(消費税別)となっています.つまり,複数のコースを一度に検査するとたいへんお得になります.
①生活習慣病遺伝子検査
②がん遺伝子検査(男性用または女性用)
③遺伝子による心筋梗塞・脳梗塞リスク判定
⓸遺伝子からわかる肌予防プログラム(男性用または女性用)